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華やか時代行列、沿道を魅了 京都・長岡京ガラシャ祭

京都府長岡京市の市民祭り「長岡京ガラシャ祭」が9日、クライマックスを迎え、3年ぶりに行列巡行が行われた。戦国武将明智光秀の娘、玉(後のガラシャ)が細川忠興に輿(こし)入れする様子が再現され、華やかな時代絵巻が沿道の人たちを魅了した。

行列巡行は一昨年と昨年、雨天で中止となった。この日も午前に雨が降り実施が危ぶまれたが、巡行の時間帯には雨が上がった。

出発式は長岡第六小体育館(長岡)で行われた。細川家の重臣だった松井康之役の上杉嘉邦さん(41)=奥海印寺=の号令で、よろい武者たちが模擬の火縄銃をうち鳴らし、巡行実施を祝った。

行列には清少納言や熊谷直実、細川頼春、桂昌院など市にゆかりのある古墳~江戸時代の人物も登場。各時代の装束が行列を彩った。マーチングバンドスポーツ少年団の子ども、9月に移転・開校した立命館中・高(調子)の生徒らも加わって催しを盛り上げた。

巡行は長六小から勝竜寺城公園(勝竜寺)まで行われ、主役である玉役の延直美さん(28)=神足=と忠興役の竹内洋介さん(27)=友岡=が姿を見せると、沿道からひときわ大きな拍手が送られた。

勝竜寺城公園では古式にのっとった「婚礼の儀」が営まれ、長岡第三中時代の同級生で、カップルの延さんと竹内さんが契りの杯を交わした。竹内さんは「慣れない衣装としぐさの連続で緊張しましたが、いい経験ができました」、延さんは「生まれ育った長岡京市で多くの人に見守っていただき、ありがとうございました」と笑顔を見せた。

市内ではこの日、「楽市楽座」と銘打った催しも開かれた。若者のなるこ踊りや市民ステージショー、農産物の直売、グルメフェア、大河ドラマ誘致活動などがあり、雨模様にもかかわらず多くの人が集い、晩秋の歴史イベントを楽しんでいた。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20141111000047
参照元記事 / 京都新聞

3年ぶりの行列巡行で玉役の延さんを乗せて勝竜寺城公園に向かう輿。沿道の市民らが温かく見守った(長岡京市勝竜寺) / 京都新聞

3年ぶりの行列巡行で玉役の延さんを乗せて勝竜寺城公園に向かう輿。沿道の市民らが温かく見守った(長岡京市勝竜寺) / 京都新聞

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