Event

漫画家が描いた「仏」の世界 赤塚さん、手塚さんら独特の空間

赤塚不二夫さんや手塚治虫さん、ちばてつやさんら日本の人気漫画家たちが独自のタッチで「仏」を描いた「漫画家による仏の世界展」が、墨田区両国二の回向院(えこういん)で開かれている。

悪鬼を踏みつぶし、さっそうと武器を構える「護留護天(ごるごてん)」を描いたのは、さいとう・たかをさん。その顔はまさに「ゴルゴ13」主人公のデューク東郷だ。仕事と子育てに追われる母親に背後からそっと手を差し伸べるのは、西田淑子さんの「ワーキングマザー千手観音」。ウノ・カマキリさんの「あやとり観音」には「ひもといてみると、もともとは一本の輪。そう考えると、世界の平和と“平輪”をかけたもの」とメッセージが添えられている。

「世界に誇れる日本の文化、漫画を通して世界で疲弊する子どもたちや震災被災地の人々に何かできないか」。漫画家小島功さんのマネジャー、小川丈司(じょうじ)さん(59)を中心に発足した実行委が日本漫画家協会の協力を得て、今年三月から京都・東寺などで展覧会を開いてきた。中にはみそぎをしてから作画に臨んだ漫画家もいて、独特な癒やしの空間を醸し出している。六十人の作品を前期(十五日まで)と後期(二十四日まで)の二期に分け、現在は後期分約三十点を展示している。

回向院では、東日本大震災の被災地復興支援の一環として現在、宮城県気仙沼市から、津波を逃れた地福寺のお地蔵さまを公開する「出開帳(でがいちょう)」も開かれている。二十四日まで。入場料五百円(出開帳と共通チケット)。問い合わせは、回向院=電03(3634)7776=へ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20141120/CK2014112002000116.html
参照元記事 / 東京新聞

さまざまな仏の絵が並ぶ会場=墨田区両国で / 東京新聞

さまざまな仏の絵が並ぶ会場=墨田区両国で / 東京新聞

Powered by: Wordpress