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伝統漆芸で念願の受賞 鳥取市出身の浅井さん

日本を代表する伝統工芸・漆芸の公募展「第32回日本伝統漆芸展」(日本工芸会など主催)で、鳥取市出身の漆芸家、浅井康宏さん(31)=埼玉県川越市在住=が文化庁長官賞に輝いた。入賞7点の中で最も栄誉ある賞。浅井さんは「プレッシャーを抱えての創作活動だったので受賞の一報にほっとした。鳥取の皆さんをはじめ、初期から応援してくださった方々のおかげ」と喜びをかみしめている。

浅井さんは富山県の高岡短大漆工芸コースを卒業後、蒔絵(まきえ)の大家で人間国宝の室瀬和美氏に師事。2012年、第59回日本伝統工芸展で新人賞を受賞。日本伝統漆芸展では09年に初出品、翌10年以降入選を重ね、6度目の挑戦で栄冠を射止めた。

受賞作の「蒔絵宝石箱『刻(とき)』」は、蒔絵の技法をグラデーションし、純金板と約60個の夜光貝などの小片で加飾。刻々と移り変わる光と時間をテーマに、1点の光が双方向に広がり、終わることのない時の流れをイメージしたという。

http://www.nnn.co.jp/news/141212/20141212006.html
参照元記事 / 日本海新聞

6度目の挑戦で栄冠を射止めた浅井さん / 日本海新聞

6度目の挑戦で栄冠を射止めた浅井さん / 日本海新聞

文化庁長官賞を受賞した「蒔絵宝石箱『刻』」 / 日本海新聞

文化庁長官賞を受賞した「蒔絵宝石箱『刻』」 / 日本海新聞

 

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