南都七大寺の一つ、大安寺(奈良市)で23日、竹筒で温めた酒を飲み、無病息災を願う新春恒例の「光仁会(こうにんえ)・笹酒祭り」が開かれた。寒空の下、笹酒を口にした参拝客たちはほんのりと頬を染めていた。
奈良時代、光仁天皇が境内の竹から作った杯で酒を楽しみ、長寿を保ったとの故事にちなむ行事。「がん封じ」の御利益があるとされ、健康長寿の行事として親しまれている。
この日は、「笹娘」と呼ばれる晴れ着姿の女性19人が境内に並び、長さ約1メートルの竹筒に入れ、たき火で温めた酒を参拝客に振る舞った。
奈良市のパート勤務、森知美さん(50)は「高齢の父母の健康を祈願しに来ました。今年も家族みな元気に過ごせそうです」と話していた。
http://www.sankei.com/west/news/150123/wst1501230033-n1.html
参照元記事 / 産経WEST