観光客と一体の華やぐ夏　下呂温泉まつり

下呂市の下呂温泉街で一日から四日まで開かれた「下呂温泉まつり」。さまざまな催しが、真夏の温泉街を熱く盛り上げた。まつり実行委員会によると、四日間の人出は計七万人で、昨年を五千二百人上回った。

初日は「龍神（りゅうじん）火まつり」で華々しく幕開け。若衆たちが担ぐ五体の龍が激しく乱舞し、観衆を圧倒した。二日目は、女性たちによる湯の華みこしパレードや、温泉情緒豊かな下呂おどりがあり、観光客も一体になって楽しんだ。

三日目は、目玉の下呂温泉花火ミュージカル夏公演（中日新聞社協賛）が盛大に繰り広げられ、この日だけで四万人が来場。温泉街中心部の白鷺（しらさぎ）橋で、新たなシンボルとなる「万里集九像」も除幕された。

最終日の四日は、地元の伝説にちなむ歌塚供養祭があったほか、「歌塚まつり東西カラオケ大会」（中日新聞社後援）が十一年ぶりに復活。市内の二十組が自慢ののどを披露し、少ケ野の今田翔さん（２４）が優勝を飾った。二位は同所の今井靖さん（５０）、三位は萩原町の柏木良躬（よしみ）さん（６９）だった。

まつり初日を盛り上げた龍神火まつり＝１日、下呂市の下呂温泉街で / 中日新聞

温泉情緒たっぷりの下呂おどり＝２日、下呂市の下呂温泉街で / 中日新聞