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粟津演舞場が完成 昭和初期の芝居小屋再現 / 石川

地元有志が再興に向けて工事を進めていた小松市の粟津温泉に残る昭和初期の芝居小屋「粟津演舞場」(井口町)が完成し九日、報道陣に公開された。十一日にこけら落としがある。

木造二階建て、延べ五百六十平方メートル。客席と近い舞台や花道、二階の桟敷席などが再現され、二百五十人収容。総事業費は六千万円で、国と市が計四千万円を助成し、残りは借り入れや地元住民の寄付などで補った。

演舞場は一九三三(昭和八)年に誕生。にぎわいを見せたが、わずか十年で軍需工場に転用され、戦後は旅館や寮などに使われていた。

地元有志が二〇〇九年に演舞場を復元。六十七年ぶりに公演が行われたが、消防法の観点から存続はできず、一二年に粟津温泉の旅館関係者ら有志八人が一般社団法人粟津演舞場を設立し、完全復活を期した。

吉田武弘館長(49)は「地元の皆さんに愛される存在で、地方文化の発信拠点にしたい」と意気込む。

十一日は満席。十二日は御供田幸子さん(金沢市)の舞台、十三日は落語家の柳家花ん謝さんの独演会がある。問い合わせは、粟津演舞場=電0761(65)3939=へ。

http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20140410/CK2014041002000039.html
参照元記事 / 中日新聞

(上)昭和初期の外観を再現した粟津演舞場 (下)2階席から見た演舞場の舞台=いずれも小松市井口町で / 中日新聞

(上)昭和初期の外観を再現した粟津演舞場 (下)2階席から見た演舞場の舞台=いずれも小松市井口町で / 中日新聞

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