Exhibition

武雄市図書館企画展「武雄~鍋島家・温泉・やきもの」 武具、楼門設計図も / 佐賀

武雄を象徴する三つのキーワードを示し、関係資料で歴史や文化を紹介する企画展「武雄~鍋島家・温泉・やきもの」が、武雄市図書館・歴史資料館で開かれている。江戸時代の武家の暮らしや武雄温泉の歴史、焼き物の多様な技が分かる。歴史ある武雄に触れることができる。

「武雄鍋島家の歴史」のコーナーには、太刀やかぶとなどの武具や打裂(ぶっさき)羽織のほか、御用絵師の法橋心海、良寛心海らの掛け軸、古文書など50点を展示。当時の行政の仕組みや暮らしを解説するパネルと併せ、江戸時代の武雄の様子が浮かぶ。当時の能面やかるた、オランダ軍の服装を描いた図版集などもある。

「温泉」のコーナーには、武雄に温泉があることが記載されている「肥前風土記」や、江戸からの距離が「三百り(1200キロ)」と記された「諸国温泉一覧」などの古文書が並ぶ。大正時代に設計、建築された楼門の設計図もあり、楼門は三つ、ビリヤード場なども計画されていたことが分かる。設計図には辰野金吾の名が残る。

武雄の焼き物は、文禄・慶長の役に出陣した武雄領主後藤家信が朝鮮陶工団を連れ帰ったのが始まりとされる。「やきもの」のコーナーには、各地の古窯跡から出土した陶片など約30点が、今に伝わる多様な技を伝えている。掻(か)き落とし、象嵌(ぞうがん)などの技術を施した焼き物のほか、叩(たた)き技法の甕(かめ)や、後藤家の家紋入りの香炉なども並ぶ。

企画展は31日まで。訪れた人たちは「保存状態のよさに驚いた」「この地域を知る貴重な機会になった」と見入っている。

http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/185057
参照元記事 / 佐賀新聞

打裂羽織や御用絵師の掛け軸、古文書などで武雄の歴史を感じ取ることができる企画展「武雄~鍋島家・温泉・やきもの」=武雄市図書館・歴史資料館 / 佐賀新聞

打裂羽織や御用絵師の掛け軸、古文書などで武雄の歴史を感じ取ることができる企画展「武雄~鍋島家・温泉・やきもの」=武雄市図書館・歴史資料館 / 佐賀新聞

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